よしもとばなな『Q健康って?』を読む。
健康とは何だろうということを4人の施術者と末期がんで闘病中のご友人の手記からまとめた1冊。
これも先日に続きめちゃくちゃ良かった。
いくら病気をしない体を持っていたとしても不健康な思考なり思想を持っていたら、それはもう健康とはいえない。逆に、例えば末期がんだとしてもゆらぐことのない信念を持ち、まっすぐに生きぬくことができる人は健康である、という話だと思う。
ホメオパシーの施術者であるホメオパスとの対談が収録されているんだけど、これもかなりおもしろくて。ただし私はホメオパシーの効果については懐疑的で、物質を入れた液体をひたすら希釈したものを砂糖玉に染み込ませたレメディについては元の物質の成分がなくなっていることや、過去に乳幼児の死亡事故もあったことから、そのもの自体に効果はないと思っている。じゃあなぜ効くのか。それは処方するホメオパスが優秀なカウンセラーとしての役割を担っているからで、ホメオパシーという存在がホメオパスと患者とのいい感じの架け橋になっているから。ただのカウンセリングではダメでホメオパシーなら効くのもそういうことかと。いかにも効きそうな不思議な薬剤(なようなもの)の存在を処方するカウンセラー。効きはホメオパスの傾聴の技術やかける言葉のひとつでたぶん変わってくるんだと思う。
それをふまえて、この本に登場するホメオパスのスタンスは非常におもしろかった。よしもとばななの思いともなかなか合致しない。でも、いくらでも真意を掘り起こすために食いつくインタビュアー。健康であることの追求者たるもっともな姿だと感じた。
あとはよしもとばななの旦那さん。有名なロルファーらしく。ロルフィングも初めて知った。
読んでいて思ったのは全員とても柔軟で水のような思考のやわらかさがある一方で、がんとして譲らないところもあり、そのバランスの良さがあるのだなあと。
末期がんのご友人の手記も、とにかく強い。まっすぐで。ただこれは柔軟さというよりは眩しすぎるほどの強い強い光を放った生命力。少し、というかかなり強すぎるなとは感じた。読者にすら目が開けられないほどの強い光で感動を与えるほどに。
あまりエネルギーを強く外に放ちすぎると命を縮めるのではないかと最近とても思うことがある。そのエネルギーがよくても悪くても(というかエネルギーに良し悪しはないか)、放ちすぎると寿命が縮む。病気になるとかそういうこと意外にも事故にあうとか自死してしまうとか、そういうことで結局命が短くなっている気がする。周りを見ると。
人には生まれ持ったエネルギーの総量があると感じている。とてつもないパワーで生きていて長生きする人もいるけど、そういう人はそもそも持って生まれたエネルギー量が多い。あんまり多くないのにパワフルに生きると早く命を終わらせてしまうことになる、と周りを見て感じた。
あくまでも私の視点。自分のエネルギー量を考慮して生きることもまたバランスのよさ。健康ってなんだろうね。健やかな精神のことのようにも思えるけど、それだけじゃない。やっぱりバランスのよさ。人に幸せを与え続けてエネルギーを使い果たして亡くなる人もいる。そういう人は健康なんだろうかと思う。周りに感動を与えることは素晴らしい。でも本当にそれは健康なのだろうか。わからない。
健康とは何だろうということを4人の施術者と末期がんで闘病中のご友人の手記からまとめた1冊。
これも先日に続きめちゃくちゃ良かった。
いくら病気をしない体を持っていたとしても不健康な思考なり思想を持っていたら、それはもう健康とはいえない。逆に、例えば末期がんだとしてもゆらぐことのない信念を持ち、まっすぐに生きぬくことができる人は健康である、という話だと思う。
ホメオパシーの施術者であるホメオパスとの対談が収録されているんだけど、これもかなりおもしろくて。ただし私はホメオパシーの効果については懐疑的で、物質を入れた液体をひたすら希釈したものを砂糖玉に染み込ませたレメディについては元の物質の成分がなくなっていることや、過去に乳幼児の死亡事故もあったことから、そのもの自体に効果はないと思っている。じゃあなぜ効くのか。それは処方するホメオパスが優秀なカウンセラーとしての役割を担っているからで、ホメオパシーという存在がホメオパスと患者とのいい感じの架け橋になっているから。ただのカウンセリングではダメでホメオパシーなら効くのもそういうことかと。いかにも効きそうな不思議な薬剤(なようなもの)の存在を処方するカウンセラー。効きはホメオパスの傾聴の技術やかける言葉のひとつでたぶん変わってくるんだと思う。
それをふまえて、この本に登場するホメオパスのスタンスは非常におもしろかった。よしもとばななの思いともなかなか合致しない。でも、いくらでも真意を掘り起こすために食いつくインタビュアー。健康であることの追求者たるもっともな姿だと感じた。
あとはよしもとばななの旦那さん。有名なロルファーらしく。ロルフィングも初めて知った。
読んでいて思ったのは全員とても柔軟で水のような思考のやわらかさがある一方で、がんとして譲らないところもあり、そのバランスの良さがあるのだなあと。
末期がんのご友人の手記も、とにかく強い。まっすぐで。ただこれは柔軟さというよりは眩しすぎるほどの強い強い光を放った生命力。少し、というかかなり強すぎるなとは感じた。読者にすら目が開けられないほどの強い光で感動を与えるほどに。
あまりエネルギーを強く外に放ちすぎると命を縮めるのではないかと最近とても思うことがある。そのエネルギーがよくても悪くても(というかエネルギーに良し悪しはないか)、放ちすぎると寿命が縮む。病気になるとかそういうこと意外にも事故にあうとか自死してしまうとか、そういうことで結局命が短くなっている気がする。周りを見ると。
人には生まれ持ったエネルギーの総量があると感じている。とてつもないパワーで生きていて長生きする人もいるけど、そういう人はそもそも持って生まれたエネルギー量が多い。あんまり多くないのにパワフルに生きると早く命を終わらせてしまうことになる、と周りを見て感じた。
あくまでも私の視点。自分のエネルギー量を考慮して生きることもまたバランスのよさ。健康ってなんだろうね。健やかな精神のことのようにも思えるけど、それだけじゃない。やっぱりバランスのよさ。人に幸せを与え続けてエネルギーを使い果たして亡くなる人もいる。そういう人は健康なんだろうかと思う。周りに感動を与えることは素晴らしい。でも本当にそれは健康なのだろうか。わからない。