吉本ばなな『「違うこと」をしないこと』を読んだ。めちゃ良かった。
以前から、不自然だなバランス悪いなってことはいずれ破綻するし破滅したし、それが人だった場合は最悪亡くなったりするのを見てきた。死なないまでも、病気になったり職を手放したりその場所からいなくなったり。そういうものや人は、どう見ても不自然なあり方/生き方をしていたけど、何が駄目なのかをうまく言語化することはできなかった。ただ直感で変だな、おかしいな、何かバランスがとても悪くて偏っている、と思っていた。
だからそういうのがちゃんと説明されている本が読みたかった。でも自己啓発系は全部ハズレで、量子力学系がちょっと近かったけど、わがままに生きたい人に都合のよい思想や教えだと、それはもう求めているものとは全く違った。わがままな人たちはビジネスの格好のカモなので、そういう人たちにむけた思想や新興宗教まがいのコミューンや、マルチだったりはたくさんある。大抵頂点にいる人はお金のことしか考えていないので、そういう人が書いたものは一発で分かるし時間の無駄だったなと思った。
そんな◯◯系を代表とする薄っぺらい思想が詰まったものじゃなく、ただシンプルにものや人のあり方について自然か不自然かをつづって、大きな流れに乗って生きる重要性みたいなのをつづった本を探し続けていたんだけど、まさか幼少期から慣れ親しんだ吉本ばななが書いていたとは驚きだった。
というか彼女の本で育ったようなものなので、成長過程でしっかりそういう考え方がインストールされていたとも考えられるけど、どうだろう。
周りの人も有名人も、ああこの人すごくバランスが悪いなと思ったらやっぱり駄目になっていくのが分かりやすく感じられる。会社でもそう。誰かが利益を得るためにどこかに無理をさせていたら、そこから蝕まれて駄目になる。そういうこと。
何となくの勘は今まで生きてきたことから総合的に判断しているセンサーなので、偶然でも思いつきでもない。意識してないだけで無意識下からひっぱりだされてはじき出された正解。それを敏感に感じ取りながら大きな流れに身を任せて生きることの重要性。
そんな話が詰まってた。大満足だった。これぞ読みたいもの、だった。
ただし、愛を高らかに連発することへの危惧はある。愛の形はさまざまだけど、口にしすぎると途端に嘘くさくなるなとは思う。たぶん私が思う愛とは別なんだろうし、それこそいろんな種類があるとは思うんだけど。
あと、愛を言い訳にしだす人がやばいことになる直前っていうのもたくさん見てきたので、結構難しいよねとは思う。しっかりバランスがよい人がいうそれは別物なんだろうけど。とにかく不安定でどうしようもない人がすがる愛は危うくて、だからこそ言葉の持つイメージがあまりよくないとは思ってしまう。
愛って言わずに事象Aとか存在A、とかでいいんだけどね。あまりにのこの世の愛はいろんな言い訳に使われすぎてくたびれている。
というわけで同作は本当にちゃんと何度も読むべきだなと思った。あと何度も登場する愛は私の中にある愛とはたぶん別だから、これも言葉を読み取りながら作中での定義を把握しないとなって思った。便利そうで便利じゃない言葉だよね愛って。
以前から、不自然だなバランス悪いなってことはいずれ破綻するし破滅したし、それが人だった場合は最悪亡くなったりするのを見てきた。死なないまでも、病気になったり職を手放したりその場所からいなくなったり。そういうものや人は、どう見ても不自然なあり方/生き方をしていたけど、何が駄目なのかをうまく言語化することはできなかった。ただ直感で変だな、おかしいな、何かバランスがとても悪くて偏っている、と思っていた。
だからそういうのがちゃんと説明されている本が読みたかった。でも自己啓発系は全部ハズレで、量子力学系がちょっと近かったけど、わがままに生きたい人に都合のよい思想や教えだと、それはもう求めているものとは全く違った。わがままな人たちはビジネスの格好のカモなので、そういう人たちにむけた思想や新興宗教まがいのコミューンや、マルチだったりはたくさんある。大抵頂点にいる人はお金のことしか考えていないので、そういう人が書いたものは一発で分かるし時間の無駄だったなと思った。
そんな◯◯系を代表とする薄っぺらい思想が詰まったものじゃなく、ただシンプルにものや人のあり方について自然か不自然かをつづって、大きな流れに乗って生きる重要性みたいなのをつづった本を探し続けていたんだけど、まさか幼少期から慣れ親しんだ吉本ばななが書いていたとは驚きだった。
というか彼女の本で育ったようなものなので、成長過程でしっかりそういう考え方がインストールされていたとも考えられるけど、どうだろう。
周りの人も有名人も、ああこの人すごくバランスが悪いなと思ったらやっぱり駄目になっていくのが分かりやすく感じられる。会社でもそう。誰かが利益を得るためにどこかに無理をさせていたら、そこから蝕まれて駄目になる。そういうこと。
何となくの勘は今まで生きてきたことから総合的に判断しているセンサーなので、偶然でも思いつきでもない。意識してないだけで無意識下からひっぱりだされてはじき出された正解。それを敏感に感じ取りながら大きな流れに身を任せて生きることの重要性。
そんな話が詰まってた。大満足だった。これぞ読みたいもの、だった。
ただし、愛を高らかに連発することへの危惧はある。愛の形はさまざまだけど、口にしすぎると途端に嘘くさくなるなとは思う。たぶん私が思う愛とは別なんだろうし、それこそいろんな種類があるとは思うんだけど。
あと、愛を言い訳にしだす人がやばいことになる直前っていうのもたくさん見てきたので、結構難しいよねとは思う。しっかりバランスがよい人がいうそれは別物なんだろうけど。とにかく不安定でどうしようもない人がすがる愛は危うくて、だからこそ言葉の持つイメージがあまりよくないとは思ってしまう。
愛って言わずに事象Aとか存在A、とかでいいんだけどね。あまりにのこの世の愛はいろんな言い訳に使われすぎてくたびれている。
というわけで同作は本当にちゃんと何度も読むべきだなと思った。あと何度も登場する愛は私の中にある愛とはたぶん別だから、これも言葉を読み取りながら作中での定義を把握しないとなって思った。便利そうで便利じゃない言葉だよね愛って。