ドラマ「地面師たち」を見た。おもしろかったしスルスルと見れたんだけど、疑問もかなりあった。

まず、年数を経ているとはいえあちこちにある監視カメラに映っている情報が少ない。また、大柄で横柄で大阪弁を話すピエールみたいな男がいたら目立ちすぎるし、まず大きな事件をやらかした時点で情報が共有されるので次はない。スマホの時代だし知られずに撮る方法なんていくらでも。だいたいあんなに大きい寺は普通セキリュティしっかりしてるからね……。

ああ、あとハリソンの性的嗜好がなあ。変態に描きたかったんだろうけど、大きな山を手掛ける立場なのにデリヘルを殺す(実際には未遂)って脇が甘すぎる。あの世界のケツモチとか色々棲み分けもあるんだし、いくらその筋の大物でも手打ちにされる可能性が大いにある。残虐なサディスト+敬語の紳士のギャップがウリなキャラではあるけど、使い古された設定すぎて。まず冷酷とサディストの資質はわけて考えないとつまんなくなる。サディストは人が好きだからそうなる。冷酷な人は人間に興味がない。だから、冷酷さを際立たせたいキャラなんだからアセクシャルとか全くそういうのに興味がないって設定なら面白かったかな。

というわけで、ドラマはおもしろく見れたしキャストも豪華、展開もドキドキワクワクで良かったけど設定の甘さが目立ったかな。最後もなあ、うーん。主人公の因縁の相手だったっていうのもなんだか。エライザをもっとうまく使ってほしかった。そんなに主要メンバーに絡んでこないのもったいない。

実際の事件は積水ハウスが数年前にやられてて、報告書呼んだらドラマよりも杜撰でびっくりした。地主のなりすましが誕生日をちゃんと言えなかったらしい。ウソだろと。