安野モヨコ『鼻下長紳士回顧録』を読んだ。
安野モヨコといえば『ハッピーマニア』が代表作だけど、他の作品もおもしろい。個人的にはダントツで『ジェリーインザメリィゴーランド』が好き。はちゃめちゃな双子モデルと周りの自由人の話。ちょっと前の現代おとぎ話っぽくて服好きとかはモモちゃんに共感しまくりだと思う。
そんな安野モヨコの最近の作品は、ちょっと昔のフランスが舞台になった下級娼館の話。そこに所属する元田舎娘の娼婦が主人公。彼女はパリに出てきて駄目な男にひっかかって娼婦に。物語は娼館にやってくる鼻の下を伸ばした紳士たちと、茶目っ気たっぷりなキュートでオシャレで寂しくて、でもプライドはしっかりと高い娼婦たちの人間模様。ザ・女子って感じ。
実在する人物をモデルにしたキャラや、エミール・ゾラ『ナナ』のナナをモデルにした破滅的な高級娼婦とかも登場して、めちゃくちゃわくわくするストーリーになってるよ。
そういや安野モヨコは日本版ともいえる『さくらん』も描いてた。これもとにかく美しくて切なくて、江戸を現代風なデザインも取り入れてアレンジしていて非常に良かった。
基本的に安野作品はどれもオシャレエロとダメンズを選んじゃう女子の行く末(男を見限って精神的に独立する)を描いているので、展開は似てるんだけど、本作は紳士たちの性嗜好やポエティックな言葉えらびがなかなか独創的ですてきな感じ。あと娼婦たちのガーターベルト&ソックスとか私服とか娼館の雰囲気とか、いたるところまで圧倒されるほどオシャレで、さすが。
安野モヨコはもともと岡崎京子のアシスタントだったよね。誰かが表参道かどっかで岡崎&安野に遭遇したとき、岡崎京子が「モヨちゃんはアシスタントだけど私より絵が上手なの」みたいなことを言っていたっていうエピソードをどっかで読んだ。
岡崎京子もめちゃくちゃうまいけど、安野モヨコのうまさは手首とかオトガイとかボディラインの魅せ方が極上なとこかなと感じてる。あと間の取り方。でもこれは岡崎京子ゆずりなのかな。
いいもの読めて最高だった。ビバ。
安野モヨコといえば『ハッピーマニア』が代表作だけど、他の作品もおもしろい。個人的にはダントツで『ジェリーインザメリィゴーランド』が好き。はちゃめちゃな双子モデルと周りの自由人の話。ちょっと前の現代おとぎ話っぽくて服好きとかはモモちゃんに共感しまくりだと思う。
そんな安野モヨコの最近の作品は、ちょっと昔のフランスが舞台になった下級娼館の話。そこに所属する元田舎娘の娼婦が主人公。彼女はパリに出てきて駄目な男にひっかかって娼婦に。物語は娼館にやってくる鼻の下を伸ばした紳士たちと、茶目っ気たっぷりなキュートでオシャレで寂しくて、でもプライドはしっかりと高い娼婦たちの人間模様。ザ・女子って感じ。
実在する人物をモデルにしたキャラや、エミール・ゾラ『ナナ』のナナをモデルにした破滅的な高級娼婦とかも登場して、めちゃくちゃわくわくするストーリーになってるよ。
そういや安野モヨコは日本版ともいえる『さくらん』も描いてた。これもとにかく美しくて切なくて、江戸を現代風なデザインも取り入れてアレンジしていて非常に良かった。
基本的に安野作品はどれもオシャレエロとダメンズを選んじゃう女子の行く末(男を見限って精神的に独立する)を描いているので、展開は似てるんだけど、本作は紳士たちの性嗜好やポエティックな言葉えらびがなかなか独創的ですてきな感じ。あと娼婦たちのガーターベルト&ソックスとか私服とか娼館の雰囲気とか、いたるところまで圧倒されるほどオシャレで、さすが。
安野モヨコはもともと岡崎京子のアシスタントだったよね。誰かが表参道かどっかで岡崎&安野に遭遇したとき、岡崎京子が「モヨちゃんはアシスタントだけど私より絵が上手なの」みたいなことを言っていたっていうエピソードをどっかで読んだ。
岡崎京子もめちゃくちゃうまいけど、安野モヨコのうまさは手首とかオトガイとかボディラインの魅せ方が極上なとこかなと感じてる。あと間の取り方。でもこれは岡崎京子ゆずりなのかな。
いいもの読めて最高だった。ビバ。