映画「赦し」を見る。当時未成年だったいじめ被害者が加害者を殺した殺人事件のやり直し裁判のため、加害者両親の人生が少しずつ崩れていく話。当初、いじめ被害者は殺した理由を明かしていなくて、やり直し裁判で告白。自分の娘がいじめをやっていたと指摘されてキレた父親が殺そうと決意するも、真摯な被害者(娘を殺した殺人では加害者)の言葉に思い直してめでたしめでたし。
残念ながら、人の醜さをとことんまであぶり出したリアルな作品を好む自分としては、非常にもったいない作品だと感じた。
とりあえずキャストは皆光ってた。特に主人公のいじめ被害者役(殺人加害者役)松浦りょうはCHANELの広告モデルとかに出てきそうなオシャレなビジュアルで、演技力はこれからに期待という感じだったけど美声もあいまって存在感は抜群だった。そして尚玄もアルコール依存症となってるいじめ加害者父役だったけど、ロックグラスを傾けるとまるでスタイリッシュなCM見てるくらい様になってた。あとは美容界では神となってるMEGUMIとかオリラジ藤森とか。この2人のちょっとした絡みは色気抜群で、脂の乗った人気芸能人同士の絡みってあんまり見ないから眼福でした。
さて。本編については、実はいじめ加害者だった娘の真実を受け入れられない売れない作家の父、というよくある人物像だったけど、特にステレオタイプすぎて面白みはなく。ただ、娘を殺したいじめ被害者と普通直接面会できなくない…? とツッコミどころも。
どういう展開だったら良かったかなあと考えてみたけど、いじめ被害者(殺人の加害者)が実はウソをついていて、最後にしてやったりの笑みを浮かべて終わりとか、いじめ加害者父がいじめ被害者を刺し殺そうとして完遂ならず大問題となる→結局いじめ被害者は釈放→いじめ加害者家族が大バッシングを受ける、みたいな末路は見てみたかったかも。
現実問題、いじめ被害者が自殺すると加害者大勝利で別段何のお咎めもなしで皆幸せに結婚して子ども生んでパパママになって、自分がいじめてたことすら忘れて生きてるんですよ。Facebookがそういうのを浮き彫りにしちゃってると思うんだけど、簡単に本名で検索されるシステムに登録して怖くないのかな、と思う。過去にいじめやってた人たち。しかも子どもの顔とかそのまんま写真で載せてたりしてるし。普通に考えていじめ被害者の遺族はずーっと忘れられないだろうし高確率で復讐を考えるだろうし、いじめ加害者はそういうの見越して生活してないのかな? いじめしてたこと忘れたから? それとも、そこまで考えがおよばない? とかいろいろ考えました。
まあ、自分の将来とか自分の子どもとか孫の将来がかわいかったら、気に入らない相手がいても一時のストレスで徒党を組んでいじめとかやんないほうが身のためだと思う。相手が自殺しても遺族は生きてるしね。
兎にも角にも、映画はだからちょっと綺麗事に思っちゃった。悲惨ないじめをやってた人は殺されるとか一ミリも想像してないからやるんだろうし、反撃してこなさそうだからターゲットにするんだろうと思うけど、結構ニュース見てるといじめ被害者が復讐してるよね。物語の中のいじめ加害者父はよくあるモラハラ一族にありがちなマインドでそれはよく描かれてたけど、だからこそ簡単に引き下がるとは思えなかった。
ただ、いじめ被害者が加害者を殺した上に減刑されて結構早く釈放されるっていう流れは良かったと思います。というかこういう復讐劇って、拡大解釈した過剰防衛で執行猶予付きでいいんじゃないでしょうか。そんで、殺人罪に限らずいじめ加害者がそれに関連して何かしらの被害を被ったとしても、「やったお前が悪くね?」っていうような法律にガラッと変えたら、誰も怖くていじめなんかしないと思う。そのあたり誰も変えていこうねってしてないのをみると(いじめ対策推進法とはまた別の問題
)、本気でいじめ問題解決したいわけでなくとりあえず社会問題になってるしポーズとっとくかっていうレベルなんだと思う。
残念ながら、人の醜さをとことんまであぶり出したリアルな作品を好む自分としては、非常にもったいない作品だと感じた。
とりあえずキャストは皆光ってた。特に主人公のいじめ被害者役(殺人加害者役)松浦りょうはCHANELの広告モデルとかに出てきそうなオシャレなビジュアルで、演技力はこれからに期待という感じだったけど美声もあいまって存在感は抜群だった。そして尚玄もアルコール依存症となってるいじめ加害者父役だったけど、ロックグラスを傾けるとまるでスタイリッシュなCM見てるくらい様になってた。あとは美容界では神となってるMEGUMIとかオリラジ藤森とか。この2人のちょっとした絡みは色気抜群で、脂の乗った人気芸能人同士の絡みってあんまり見ないから眼福でした。
さて。本編については、実はいじめ加害者だった娘の真実を受け入れられない売れない作家の父、というよくある人物像だったけど、特にステレオタイプすぎて面白みはなく。ただ、娘を殺したいじめ被害者と普通直接面会できなくない…? とツッコミどころも。
どういう展開だったら良かったかなあと考えてみたけど、いじめ被害者(殺人の加害者)が実はウソをついていて、最後にしてやったりの笑みを浮かべて終わりとか、いじめ加害者父がいじめ被害者を刺し殺そうとして完遂ならず大問題となる→結局いじめ被害者は釈放→いじめ加害者家族が大バッシングを受ける、みたいな末路は見てみたかったかも。
現実問題、いじめ被害者が自殺すると加害者大勝利で別段何のお咎めもなしで皆幸せに結婚して子ども生んでパパママになって、自分がいじめてたことすら忘れて生きてるんですよ。Facebookがそういうのを浮き彫りにしちゃってると思うんだけど、簡単に本名で検索されるシステムに登録して怖くないのかな、と思う。過去にいじめやってた人たち。しかも子どもの顔とかそのまんま写真で載せてたりしてるし。普通に考えていじめ被害者の遺族はずーっと忘れられないだろうし高確率で復讐を考えるだろうし、いじめ加害者はそういうの見越して生活してないのかな? いじめしてたこと忘れたから? それとも、そこまで考えがおよばない? とかいろいろ考えました。
まあ、自分の将来とか自分の子どもとか孫の将来がかわいかったら、気に入らない相手がいても一時のストレスで徒党を組んでいじめとかやんないほうが身のためだと思う。相手が自殺しても遺族は生きてるしね。
兎にも角にも、映画はだからちょっと綺麗事に思っちゃった。悲惨ないじめをやってた人は殺されるとか一ミリも想像してないからやるんだろうし、反撃してこなさそうだからターゲットにするんだろうと思うけど、結構ニュース見てるといじめ被害者が復讐してるよね。物語の中のいじめ加害者父はよくあるモラハラ一族にありがちなマインドでそれはよく描かれてたけど、だからこそ簡単に引き下がるとは思えなかった。
ただ、いじめ被害者が加害者を殺した上に減刑されて結構早く釈放されるっていう流れは良かったと思います。というかこういう復讐劇って、拡大解釈した過剰防衛で執行猶予付きでいいんじゃないでしょうか。そんで、殺人罪に限らずいじめ加害者がそれに関連して何かしらの被害を被ったとしても、「やったお前が悪くね?」っていうような法律にガラッと変えたら、誰も怖くていじめなんかしないと思う。そのあたり誰も変えていこうねってしてないのをみると(いじめ対策推進法とはまた別の問題
)、本気でいじめ問題解決したいわけでなくとりあえず社会問題になってるしポーズとっとくかっていうレベルなんだと思う。